第1回カワハギカップ(思い出)


日程:2007/12/15 
釣宿:権兵衛丸(仕立て) 
優勝(数釣り) 2℃(25枚)、 大物賞 2℃
出席者:二流、浪花、ビギ、ほの字、2℃
宴会@カイジンシジャン
電動組の初企画釣行。帰国組み人数揃わず少人数でも仕立可能な久留和漁港から出船

記: 2℃

2005年夏にソウル釣りクラブを設立した当初は、私2℃はどちらかというと「料理担当」だった。それが、2007年夏に帰国後は釣りに行きたくてたまらない。すっかり、二流三の病気がうつってしまったようだった。そこで、どこに行けば釣りが出来るか調べ始めた。さすが時代はすでにネット全盛である。釣り宿のサイトも充実していた。近場の鶴見あたりからシロギスや夜メバルなどちょくちょく出かけるようになったある日、カワハギカップの誘いがあった。

カワハギは狙って釣ったことは一度もなかった。ロッドも5000円のファミリーパックの竿しかない。あわてて、仕掛けを買い求め、錘を準備した。仕立てで釣りに出ることも初めてのことだ。こんなアレンジが出来てしまう二流三のことを尊敬のまなざしで見つめた。今は昔の話である。

 25号の錘はファミリーパック竿には結構重い。「たたき」なんて出来るはずもなかった。もちろん「たたき」というテクニックさえも知らない。結果として、底立ちをとって少しずつ仕掛けを上げ下げする、いわゆる聞き釣りをするしかなかった。でもこれが当日は功を奏したのである。サイズは小さいものの次々と当たりがあった。竿がやわらかいので、短く鋭いあわせではなく、竿を持ち上げるように長くゆったりとしたあわせにせざるを得ない。それも、カワハギのあわせとしては良い合わせ方だった。偶然だけれど、カワハギ釣りの理にかなった釣りをしていた。

 サイズが小さいと二流三が「リリース!!」と指示を出す。船長が「逃がすくらいなら俺にくれ。」といっているのが聞こえた。迷って、キープすることにした。小さくてもカワハギはおいしい。父が言っていた「世界最高の味噌汁ベスト3」のひとつであることを思い出した。(ちなみにあと二つはシジミとフグ。我が家ではよく食卓に上った。フグは父が釣ってきたクサフグかなにかだろう。)今日の宴会も楽しみになってくる。

 宴会をまちきれない二流三と浪花さんは船上で酒盛りを始め、にぎやかになってきた。仕掛けもいろんなものが一杯ついていて、にぎやかである。岩イソメが特エサだとささやく声が聞こえた。いろいろ考えるものだ。このときすでに二流三はカワハギ地獄の下向きのスパイラルにがっちりはまっていたのだろう。そして、この文を書いている2012年においてもまだその地獄から抜け出せていない。おそろしい地獄だ。

 シンプルに釣りをした結果、25枚も釣れた。今考えるとものすごい枚数である。でも、ありがたみはなかった。極鋭カワハギを購入後、2年もツ抜け出来ないという未来がそこにあるなんて想像できるはずがない。わたしもこのときにカワハギ地獄に足を踏み入れたのだ。




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