ソウル+日本支部 第11回対馬遠征   

日時 11月23〜26日
参加者 ビギさん、石兵衛


11月23日
初日の釣り場は、湾北部のフカリ浦の沖の瀬。



もうすぐ12月だというのに、餌取り軍団は健在でした。
トウゴロイワシとネンブツダイがうじゃうじゃ。
でも、軍団を突破したオキアミは残ってくる。底潮が冷たいのかな?
ときおり、おなじみのベラや、ハタの子供。

午後2時頃干潮を迎え、浅茅湾中央にある大きな島の東側に移動。
明るいうちは、ちいさなメジナや笛吹鯛と小物ばっかり。
やがて潮は満ち、夕暮れを迎えた頃、「くぅ〜 大きかったぁ 切られましたぁ〜」とビギさん。
そのあとハリス2.5号という極太仕掛けが標準仕様になったようです。

私も、30cmちょっとの美味しそうなメジナを海に落としたり、
仕掛けがトラぶったりといいところ無しで終了。


そういえば今日は大潮。
綺麗な月の方向に、隕石の落下のようなものを見ました。


11月24日
浅茅湾の西よりの大島の北面。
釣りにサイコーの桟橋があるが、立ち入り厳禁らしいです。
ポイントは遠くにあるので、満ち潮だが足場を引かずに、磯靴を濡らせて頑張る。
しかし、魚は釣れないし、日陰だし、風は吹いてくるわで、ちょっと戦意喪失気味。
ビギさんもダメそう。


11時前に釣研丸が磯弁もってきました。
いつもだと、「どうする〜? (場所)替わる〜?」と聞くのが、
今日は、「向こうの離れに行こうよ」と、いきなりの移動指示。


と、渡ったのは黒太郎島の離れ。
「向こうに見える灯台から内側ね〜
ここ、ずっと浅いけん 2尋半から3尋でいいよ。
はじめは手前からやって、喰わなかったら、潮が引いたら瀬が見えてくるけん
そっちのほうへ遠投してみて〜」
ってな感じで細かなポイント説明。

西よりの強風を背から受けて、2人並んで釣り再開。
遠くには大きなボラが跳ねる。
でも釣れてくるのは、ベラやエソ。これ以上ない低級さ。
エソって顔が、なんというかお下劣というか、
針掛かりした仲間に食いついたエソもいたし・・・



1時頃
「ここなんかパッとしませんね」
「ぜんぜんダメですな、釣れる感じしませんね」
と話しているとき、ビギさんのウキがユラユラと消えてきます。
「ビュ!」
一瞬、根掛かりしたような感じで動きが止まりました。
「んん?」と思った瞬間、グワ〜ンと待望の強い締め込みです。
パッとしないとの話はお恥ずかしい限りでした。


見事仕留めたのは黒鯛。苦戦での1枚はほんとに嬉しいですな。


でも、あとが続きません。
そういや、瀬に向かって遠投してって言ってたけど、
100mくらい向こうは全部瀬が出てきて、どっちがそっちのほうなのか・・・・?



「やっぱりここダメですかね?」
「船も来たし、替わろうかな?」
「ビギさん、あげてるけどどうします?」
と、釣れてない私は磯替えモード。

でも船は、磯につけません。「釣れました〜?」とマイクで聞いてきます。
身振り手振りで、「ビギさんに1枚!」、 続いて磯替えを頼もうとした瞬間、
「帰りは6時前くらいになりますぅ〜」と替えるつもりのないお言葉。
そのままモロ船長いっちゃいました。

しかたなく、釣りを再開しますが、まったく、なんにも、ぜんぜんです。
エソでさえかからなくなりました。
撒き餌には、凄い数のボラが群がり雰囲気は最悪です。
内心、磯替えを言わなかったのを後悔してました。
「折角対馬まで来て、こんな厳しい釣りになるとは・・・・・」

2時間も辛抱したころ、「ん? んんん?」ビギさんのウキにアタリがでます。
ビシッと合わせをくれると、またもや黒鯛の締め込みです。
やり取りを録画して、タモ取りしました。(羨)

石兵衛   「写真撮りましょっか?」 
ビギさん  「結構です(・・・早く釣った方がいいよ)」

で、ビギさんとまりません。その5分後になんと3枚目ヒット。
石兵衛 「おー」 もう言葉でません
ビギさん 「石兵衛さんも、ガンバってくださいねぇ ♪」 

がんばっとるわい!とウキに目を戻すと・・・・・ダブルヒット!
タモ1本で、2枚の黒鯛をキャッチ。


危うく完封負けするとこでした。



まだまだ続きました。
たまたま、仕掛けが近くに入り、ウキが隣り合って沖に流れてました。
しばらくして、先に仕掛けを回収したのは石兵衛でした。
15秒後には、流し続けたその餌にビギさんの本日4枚目が喰らいついたのです。
次、石兵衛、その後に投入したウキはユラユラと海中に消えていき、無事2枚目。

4時過ぎの一瞬の出来事でしたが会心の釣りとなりました。
きれいな夕やけ。明日も天気はよさそうです。


さすがに、2人で黒鯛6枚、それも全部40オーバーでは、
食べきれませんので、4枚は海に返してあげました。


11月25日
犬ケ首の東側に渡る。ここは、ビギさんが春に50cmをとってますし、
石兵衛もはじめて対馬に来た時にまあまあのを釣ってるところです。


満潮は9時半なので午前中は足場がせまく、遠投を強いられ、釣りにくいうえ、
かなり沖まで餌取りの群れがまわってしまい、つけ餌のオキアミが30秒ももちません。

高場にあがって、ビギさんのポイントを眺めて、
「もうちょっと手前ですかなぁ?」などと余計なことを言ったら、
一発でボラが喰ってきました。 スンマセンでした。


石兵衛は14時にて終了、ソウルへと向かいます。
撤収の船で、舳先より底を見ながら、ここはというところを指差したのですが、
ビギさんは釣れたんでしょうかねぇ?

その後のビギさんは……ビギさん手記より
石兵衛さんとOWNER御一行様は手を振って沖へと帰えっていった。
残された私は一人。なんか寂しい。
頑張るしかない。と言い聞かせて石兵衛さんの残していった目印の沖へせっせと手返しを続けた。
が、待てど暮らせど黒鯛は来ない。
メジナ、エソ、ハタ、ネンブツダイなどのお馴染みさんは釣れるものの黒鯛が…来ない…
ここは私が自己記録49センチを釣った場所なんだけど。
ダメでした。

宿に帰っても一人。釣り客はおりません。
一人でお酌をしてビール飲んで寂しいもんです。

テレビを見ながらチビチビとやっていると、師井船長が相手をしてくれた。
というよりは、黒鯛釣り家庭教師の個人レッスンになった。
釣研のウキについて、仕掛けの作り方、仕掛けの流し方、がん玉の打ち方などなど。
職業にするだけあって、船長の黒鯛にかける熱意は一方ならぬものを感じ終始圧倒された。
お酒を飲まなくても熱い人なんだ。 明日もレッスンをしてもらおう。

11月26日 ビギ最終日
朝食をすませて、コマセを船着き場に持っていこうとすると船長に呼び止められた。
倉庫にしまってあった船長のタックルボックスを見せてもらう。
「これあげる」といって釣研のウキとXXXXをもらった。
鈎はXXXの大きいのがいいんだ。

船に乗り込みポイントに到着し、荷物を下ろすとまた呼び止められた。
「竿を持って来て」と。
船を潮にまかせて流しつつ、仕掛け作りの見本を作ってもらった。
ウキとがん玉の調整。仕掛けがなじんだ時のウキの見え方、ウキの大きさ重さの選び方などを教えてもらった。
ポイントに投げ入れるとXXXがじわーっとXXXしてXXXになってウキがこんなに。

これで釣れるはずだ!

ここは見覚えのあるポイント。
今春にモグリンが道糸がブチブチと切れて困っていたところ。
ワンドの中央より先がポイントになっていて、潮が上げてくると逃げ場が少ない。

さて、作ってもらった仕掛けは、やったことがない釣り方で最初はウキが見えにくかったりしたが、
しばらくすると海中の様子がわかるような気がしてきた。仕掛けがなじむとウキが敏感な反応をしめすようになる。
船長曰く「なんでも掛けろ。」である。
エサ取りが何か知ることが大事。そして対策を立てる…のだそうだ。
ベラがたくさん釣れた。そして、その対策は???
どうすりゃ黒鯛が釣れるの?
応用がきかない。

上げてから、エサがなくなることもしばしば。
仕掛けがなじんでからの反応はよいものの、なじむまでに餌とりに食われてたらどうするんだろう?
慣れればわかるようになるのかな?

10:30 弁当を持ってやってきた。
「風があって釣りにくいっでしょ」
「はい」
ということで、磯変わり。

2回目に2流3と渡ったことのある磯に乗せてもらった。
が、結果は…
ダメでした。釣れませんでした。無念。

肩を落として釣研丸に帰って来て帰り仕度をさっさとすませ、再び船長の運転で空港に向かう。
教えてもらった仕掛けのなじむまでに餌取りがいたらどうするのか質問してみた。

ビギ「仕掛けがなじむとよくわかるんですけど、それまでに餌取りがいたらどうするんですか?」
船長「そりゃ、なじむまでに一回上げてみればいいんよ」
ビギ「…そ、そりゃそうね。」

仕掛けがなじむことしか頭にないビギはそんな単純なことにも気がつかないのでありました。
う〜ん、奥が深い。



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