第9回対馬遠征
-栄冠は君に輝く-

日時:2007年7月20日〜22日
参加者:浪花、石兵衛、ビギ(記)


●1日目

福岡空港でチェックインを済ませると石兵衛さんがやってきた。
ソウルからの飛行機は順調に着いたみたいである。さすがにCクラスに乗ってきただけあって荷物も早く受け取れたみただ。
そしてチェックインの作業を見守っていると、浪花さんが現れた。“JALが遅いんですゎ〜"と大声で話す関西人である。
ということで3人とも無事に10:50の対馬行きにチェックイン出来た。
久しぶりの顔ぶれであるが、違和感はない。



対馬空港に到着すると、師井船長のお出迎え。
お久しぶりでございます。

そして車に揺られること20分。すっかりお馴染みの釣研丸に到着すると、女将さんの挨拶を受けた。
「先週も2流3は楽しそうでしたよ。釣果は「ご想像の通り」でした!」と暖かい言葉を頂いた。
[携帯電話]はしっかり身に付けておいてくださいよ。と注意まで与えてくれた。
これで、先週起こったことはすべて理解した我々であった。

さて、我々はゆっくりと麦茶を飲むこともなくサッサと着替えて撒き餌の準備に飛び出した。
私の標準撒き餌は、オキアミ2枚に 集魚剤はV9 チヌパワー オカラの3種類を混ぜる。



最初は3人一緒の磯にあげてもらった。
天候、曇り。いつもよりは波が高いようであったが釣り日和。







えーっと。 メジナなどは上がるが渋い初日となった。

●2日目

ボラが気持ちよさそうに飛び回る。水族館のイルカショーにも負けないくらいの飛びっぷり。何を考えて飛び回るのか?
その傍若無人ぶりは、石兵衛とビギの神経を逆なでした。
ま、夕食が確保できたので複雑な心境ながらよしとするか。
キジハタ(アコウ)はハタ科の高級魚。煮つけは絶品。by石兵衛
アイゴ 唐揚げはなかなかの味 byビギ


●3日目

3人の目に焦りの色が。まだ誰も黒鯛を釣り上げていない。ひょっとして前週に来た人と同じ運命なのか?
そんな筈はあるまい。満を持した対馬釣行。浅茅湾は品行方正な我々にオデコという仕打ちをするのか?


いつも通り朝食を済ませ、コマセの準備を。
3日目ともなると体が重く感じられる。釣果が伴っていないとなおさらだ。釣れようが釣れまいが今日の2時には納竿となる。浅茅湾を後にしなければならない。「このまま帰りたくない」。三人の思いは一致していた。

釣研丸は、今までに来たこともない新しい磯で我々を降ろした。 そういえば昨晩、船長と親方はヒソヒソと打ち合わせをしているようだった。オデコで帰すわけには行くまい。

ということで、「取って置き」の磯を案内してもらったようである。




磯に降りると先ずはバッカンに水をいれてコマセを練る。
適度な粘稠度になったら柄杓で10杯ほど撒き餌を打つ。
黒鯛がよって来るかなぁーと期待しながら竿をセットをする。これはいつもの手順。

ハリスは2尋より少し長くしてガン球も打った。準備が完了して船長に言われた通りの駆け上がり竿1本弱のタナをねらった。初めてのポイントなのでタナを探ろうと手返しをする。
すると、第2投目の仕掛けがなじまないうちにウキが滑るように沈んだ。
何だ!
ギュッと合わせると力強く潜りゴンゴンと抵抗を始めた。魚は大きい!こんなにすぐに来るものなのか?
他の二人も寄ってきてくれた。
と思ったらスポッ!と抜けました。「あ゛〜」やってしまった。のされました。ウルウルと涙目。

あらためて結節強度について考えさせられた。鈎の結び目で切れておりました。

気を取り直して手返し手返し。
逃がした魚の大きさについて考えていると、またもやウキがズシっと沈んだ。
やったー!と合わせ竿がギュンとしなる。
逃したくない。絶対に捕ってやる。これは黒鯛、間違いない。
「浪花さーん、タモー!!」
浪花さんはお腹を揺らして近づいて来てくれた。


47p。残念、記録更新ならず


しばらくすると
「キター!!」と石兵衛さん。



上手い。流石です。


その後、数回石兵衛さんの「キター!!」が続いた。石兵衛さんの実力発揮。ビギの感動はいずこへ?



48p。数もサイズも上々


沈黙の浪花さん。ご自慢の紀州籠釣りが不発でやや塞ぎこんでいるように見える。
「やっぱりフカセでやりますゎ〜」と、ため息マジにつぶやいた。


キター!!!
ボラでした。




またまたキター!!
カサゴでした。


またまた、キター!!
狼少年と化した浪花さん。うるさいなぁと思い始めた。



またまたキター!!


またまたキター!!
ハイハイ。頑張ってくだちゃいねー!!

遠目に見てると今までとは少し様子が違うようであった。

何だろう?
異変を嗅ぎつけて石兵衛さんが近づくと
「黒鯛だーっ。デッカイ」
2号の磯竿は浪花さんの手元を支点に大きな弧を描き右に左にと魚をあしらう。浪花さんの巨体も魚の動きを遮るように移動する。
上手い。経験者の動きで冷静な判断が感じられる。
が、10歳を超える黒鯛は簡単には上がらない。
玉を構えて準備する石兵衛さんを右手に誘導しつつ魚も取り込みやすいほうに誘導する。



52p。自慢できるサイズです。





どうだー!!



さっきまで無口だった浪花さんが一変して鼻歌まじりの上機嫌になった。
よく聞いてみると
♪雲は湧き光あふれて
 天高く純白の球今日ぞ飛ぶ
 若人よいざ
 まなじりは歓呼に応え
 いさぎよし微笑む希望
 ああ栄冠は君に輝く

甲子園のテーマ 「栄冠は君に輝く」である。




このキスもすごい



そして釣果は石兵衛さんによってソウルへと運ばれる。



重い荷物、ご苦労様です。



宴となり、みんな壊れる。














●釣果
浪花 52p 1枚
石兵衛 48p など 6枚
ビギ 47pなど 2枚




全員安打