済州島ヒラマサジギング(ステップアップ編)


日時:2013年4月13、14日
場所:済州島、馬羅島
天候:晴れのち曇り
参加者:ソンオ、エトゥ、ひでき、kaffee(記)

 1月のジギング初挑戦に続き、今シーズン2回目のチェジュヒラマサジギング。私は今シーズンはこれでチェジュは終了。前回1日目は好調(95cm、10kgオーバーのヒラマサ、85cm、9kgのブリ、67cm、4.8kgのヒラメ)だったが、2日目はタックルバランスを変更していろいろ試した結果、2フッキングするも2回ともばらす結果となってしまった。今回は前回の失敗を修正して、春の大物狙い(1m&20kgオーバー)で挑戦。数よりも大物だ。

 しかし、前日になってソンオさんから不審なメールが届く、タイラバやダウンショットまで用意した方が良いと言う。どうやらヒラマサがあまり出ていないらしい。急遽、出発当日にハンナムのいつもの釣具店で120gのタイラバと150gのインチクを購入。私がお店に行った後に、ソンオさん、エトゥさんも同じお店に寄ってタイラバを購入した模様。

 直前に道具をいろいろ追加。ジギング、キャスティング、タイラバ、ついでに船が出なかった時のためにシーバスロッドまで突っ込み、荷物はみるみる膨れあがる。チェジュ行きの段階から飛行機荷物重量オーバー。エトゥさんに分担してもらい、何とかチェックイン完了。今回は荷物重量チェックがかなり厳しかった(1kgオーバーでも文句を言われた)。

 予定通りいつものナンガン旅館に到着。前日まで結構忙しかったこともあり、準備は全くできていない。これからジギング、キャスティング、タイラバのリーダーをすべて入れ、準備をすべてしなければならない。今回は準備のために私だけ隣の居酒屋へ行けず、ちょっと残念。居酒屋から帰ってきたソンオ、エトゥ、ひできさんが私の様子を見に来て、私の秘密兵器すべてを調査して行きました。しょうがないので、すべてオーブンにばらしましたが。そうこうしている間に時間は夜中の1時、明日に備えて就寝。


 4/13(1日目)
 チェジュへは旅行を含めて3回目になるが、こんなに穏やかなチェジュの海は初めてみました。前回船酔いで苦しんだひできさんも余裕の表情。キム船長の船も装備が良くなっています。ロッドホルダーが着きました。これは便利。ただ、釣りを始めると波もうねりも無いが潮の流れも無い。240gのジグでも何回も底取り可能で、いつもとは違い本当にバーティカル。多分、200g以下でも大丈夫だが、そんな軽いジグは持ち合わせていない。速い潮しか頭になかったので、今回の秘密兵器の一つ、速い潮対策に準備したスペシャルジグもいきなり空振り。








 釣り開始から1時間もしない内に、280g、シルバー、ドリフトチューンに今日初めてのヒット。フッキングもきれいに決めてファイト開始。引きは明らかにヒラマサ、しかし10kg以下の小型の様。上がってきたのは、75cmのヒラマサでした。比較的早く1匹目が出たので、事前の話しとは異なり、みんな今日は結構良いのではないかと期待していると、エトゥさんにヒット。結構大きいみたいだ。ドラグが効いて糸がどんどん出ているようだ。新しいキャタリナLD。しかし、糸が出ていくことに焦ってしまったらしく、LDをストライクからフルに入れてしまってラインブレイク。残念、前回のリベンジ出来ず。逃がした魚は大きいようだ。その後あたりは遠のき、無反応。





 ジャーキングは綺麗にきまって、ジグの動きも悪くない。いろんなパターンを試しても、何のあたりも無い。しょうがないので、変わった色にチェンジしてみることに。今回は240g、グリーンゴールド、ドリフトチューン。そして、長らくの沈黙を破って着底直後にバイト。無意識のうちに体が反応してフッキング。これも完璧にきまった。重量感はあるが、ヒラマサの引きではない。たまに船に向かって走ってきたり、反転してみたり。キム船長は、”小さい小さい、早く早く”と言うが、7kgに設定したドラグはちょくちょく糸が出ていく。リーダーが入って魚体が見えると太った大きなサワラだ。キム船長も慌ててネットを持ってきてランディング。95cmのサワラをゲット。最初に魚体が見えたときに、”大きい”と思う前に”おいしそう”と思ってしまうほどメタボなサワラでした。



 その後は、キャスティングも試すがこれもダメ。終了直前にソンオさんにバイトがあったが、フッキングに至らず。ひできさんはライントラブルが重なり、そのうちに船酔いで今回もダウン。だんだん風も強く、波も大きく、そしてうねりまで出てきて、そのまま終了。結果的に事前の心配通り非常に渋い一日でした。そして、海の荒れ具合も心配です。明日は出船できるのだろうか??



 陸に上がったあと、ひできさんは嘘のように回復。サワラの2/3とヒラマサと釣れなかった時のためにキム船長が残しておいてくれた真鯛を土曜日だけ参加のエトゥさんに持って帰って貰い、サワラの1/3ともう1匹の真鯛は今晩の夕食に。両方とも脂が乗っていて刺身も焼き物も本当に美味しかったです。




 4/14(2日目)  前日、キム船長と別れるときに明日は朝7時に連絡するからと言われ、出船できないことを覚悟。一応、ジギングとタイラバの準備だけはして朝はゆっくり近くの食堂で朝食。するとソンオさんにキム船長から電話があり、ちょっと海の様子を見にドライブに行こうと言われたようだ。思いがけずチェジュの観光ドライブのスタートだ。





 陸から見るとずっと沖まで白波が立ち、明らかに荒れている。これでは、今日はドライブだけで終わりだなと思っていたが、ひできさんは船は出せるのかと何度も聞く。何カ所か回るうちにキム船長が風向きが変わったことに気付く。これまでは南風が強く、海が荒れていたが、北風に変わった様だ。キム船長によると反対向きの北風で波が静まって行くという。それと場所によっては島の位置で風の影響を受けにくいところもあるという。結局、キム船長の判断でジギングポイントには行けそうにないが、近くの風の影響を受けにくいタイラバポイントに行くことにしようということになる。もし、状況がもっと良くなればジギングにも行くつもりだが。




 準備をして9時過ぎに出船。しかし、まだまだ波は荒い。さっきまで、船はいつ出るのだ言っていたひできさんは既に口数が少なくなっている。大丈夫か?約1時間位移動してタイラバポイントに到着。でも、車であのあたりに行くと言われたポイントとは違うようだ。それに、結構波が荒いところでスパンカーを打つ。この時点でひできさんは既に顔面蒼白。釣りを始めるが、集中できていない。
それに、1時間、2時間と時間だけが経過していくが釣れない。キム船長だけが電動リールを使ってマハタを2匹、甲イカを1匹釣る。気付くとひできさんの姿が無い。どうやらダウンしてしまったらしい。キミッテを貼るのが遅れたのが敗因らしい。

 私とソンオさんはそれでもしぶとく諦めずに粘る。まずは私に初めてのあたりが。それでも慎重に事前にがちゃぴんさんからもらったアドバイスの通りに引き込まれるのを待ちながら巻き続ける。でも何かおかしい。あたりが有ってからもう20m位巻いている。いくら何でもと思い、ここでしっかりフッキングを入れる。あまり引かない??やっぱり、ばらしてしまったか?でも幸運にもアマダイが上がってきてくれました。当クラブでは初物。そして、しばらくするとソンオさんにもあたりが。上がってきたのは小型のマトウダイでした。まだ誰も本命を手にしていません。



 そろそろ午後3時になり最後の一流しになる頃には、”まぐれでもいいからマダイが来ないかな”と弱音を吐く程に。でもそのまぐれが本当に来ました。最後の一流しのしかも船長がスパンカーを回収し始めて、タイラバを回収中に”ガツン”と。マダイを釣ったことが無かったのですが、かなり引きが強く、何度も首を振ったり、突っ込みがあって面白いやりとりでした。上がってきたのは53cm、1.75Kgの綺麗な真鯛でした。ラッキーでした。船長によると、まだまだ小さい方で、良いときには10Kgオーバーも狙えるとのこと。マダイの引きは面白いですね。マダイ狙いでチェジュに来ても良いほどです。



 釣ったマダイはもちろん〆て持ち帰って美味しく頂きました。特に刺身は甘みと旨みが強く、これまで食べた鯛の中で一番でした。また、アマダイも美味しかったです。こちらの方は噂通り美味しいけど引きはイマイチですね。私は今シーズンはこれでチェジュは終了ですが、ソンオさん、エトゥさん、ひできさんはまだリベンジのチャンスが残っています。きっと、がんばって大物を上げてくれるでしょう。私は来シーズンこそ、1mオーバーかつ20kgオーバーのヒラマサを上げることを妄想中です。

(おしまい)


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