東海タラ&カレイ釣り


日時: 2013年1月12日(土曜日)
場所: 東海(日本海)コンヒョンジン港
天候:曇り

参加者:
ギョーム、kaffee、エトゥ、レッド、海彦、ナンデヤ、マリオ、ソンオ(記)

毎年恒例の東海タラ釣り、今年は1月の早い段階で、産卵前のマダラを狙うことに。
こんな寒い時期に東海のそれも北朝鮮国境近くまで行く企画も、毎年続けているせいかみんな慣れたもの。


バスも、バスの運転手さんも、途中のトイレ休憩の場所もみんな同じ。


タラ釣り、といえばなぜかいつも朝食を何処かの飯屋で食べる、という思い込みが有り、みんなで朝食(トンテタン)をとる。


宿に着き、いやぁ一年ぶりという感じで船宿の人とお話をする。韓国の船宿のおやじさんは、一度でも行くとほぼ例外なく
覚えてくれている。ここの港も一年に一度しか来ないけど、港、港にいるのが船宿のおやじさん友だちというのも悪くない。

ということで、仕掛け、釣れているかなど何気ない雑談をしている最中、船宿のおかみさんが
「今日は120人も来るからね」などというので、へー、みんなタラ釣り?かとおもいきやカレイを釣りに来るのだとか。
そこの船宿だけで120人さばくなんてすごいね、と思いながらおやじと話をしていると、

船宿のおやじ: 「まぁ、タラね、知ってると思うけど時期じゃないからねぇ」

ソンオ: (え?)

船宿のおやじ:「やっぱこの辺りは10月が一番いいんだよな、10月に来なくちゃだめだよ」

ソンオ: 。。。


この時期に東海でタラ釣りをするのはソウル釣りクラブの伝統のようになっていて、
帰国組の先輩方々が企画して続けてきたことだからまさか時期でないなどと言う言葉を聞くなどつゆ思わず、
久しぶりに小さく途方に暮れるという感覚を味わった。
落胆の表情を見てかおやじがカレイ釣りの仕掛けと餌を勧めるので、急遽それらを購入。
私ソンオも2年総務幹事をやり、釣れない釣りをさせてみんなをがっかりさせるわけにもいかず、
どんな魚でも釣れれば釣りは楽しくなると、深くは考えないようにする。

今回のタラ釣りは、メタルジグによるジギングだ。
PE4、5号ぐらいの道糸、10号程度のショックリーダーを入れて、400、450g程度のメタルジグをつけて釣る。
また、メタルジグをオモリとみなして、途中に胴付き仕掛けを入れ、ここに餌やソフトルアー(ワーム)をつける。
意外に効果があり、実績もある。
船に乗り込み、各自竿を準備する。いよいよ出船だ。






釣りを開始、少ししてソンオの餌つぎ針に海底の岩場に隠れていたと思われる小さな底物がかかる。


嫌な予感がする。

と、しばらくしてマリオが小柄ながらも本命、タラを上げる。


しかしよく見るとスレがかり。

その後は長い沈黙が続き、今日は釣れない感が漂う。

しかし、釣れない感の中、kaffeeの竿が大きくしなる!


大物か?と思いきや根がかり…、いやでもゆっくり上がってくるぞ?
ほとんどの人はなにやら海底のゴミが引っかかったことを見ぬくが、あまりに釣れないため
一部の人が魚かぁ~?と言いながらみんなのテンションを上げる。
しかし100m以上もある海底から少しづつ大きな「何か」を巻き上げるのは意外に大変。
kaffee: 「疲れてきた」ということでソンオにバトンタッチ。カメラ目線で大物の引き味を楽しむ。
後ろではレッドがしっかりとギャフをもって待機。


ということでハイ、釣れました



よく見ると、魚、ウニなどが入っている。kaffeeはご丁寧にウニの肉の入り具合も確認したが、
反省会には到底使えないと判断。哀れにおもったソンオが魚を海にリリース。

慈悲の心が効いたか、今度はソンオがタラを上げる。しかし小さい上に、よく見るとこれまたスレがかり。


その後もさっぱりダメで、もうタラはダメそうだ、との感覚が頭をよぎり、無念そうな顔をしているレッドを尻目に
「あと20分やってダメなら、カレイ場に行きましょう」と決断をする。

20分やってもやはり釣れず、カレイ場まで移動する。

最初に移動した場所こそあまり釣れなかったが、その「120名」といったみんなが釣っている場所に行ったら
釣れるは釣れるはスズナリ入れ食い。




kaffeeは「5連だ!」「5連3連続!」「6連だ!!」と鬼門のタラ釣り(本人談)の鬱憤を晴らす。
もし一日この釣りを続けたらどれくらい釣れるのだろう?おそらく35Lのクーラーが一人で満タンになることだろう。。。

面白いのが仕掛け。先程まで使っていた400gのメタルジグをオモリとして使い、
船宿で買ってきた7つバリのサビキ仕掛けをつける。
カレイ釣りなのにサビキ?と変な感じがするが、やってみて納得。
水深が80m以上もあるため、かなり重いおもりが必要となる上、1、2尾かけていちいち上げていると効率が悪い。
こんな状況では、天秤仕掛けなどは使いにくい。
一旦あたりがあると、ブルブルと魚を感じながら糸ふけを出し、7つバリに着いた細切れのイソメを
魚の動きでアピールしながら食いやすい位置、海底近くまで下げていく。
そして30秒ほども待ってあげようとすると、信じられないほど重くなっている。

そんなこんなでマコガレイが大爆釣、今年も反省会は辛くも成立することになった。

反省会は、最近自らの愛妻と共に釣りクラブに入部したフランス人、ギョームが「ウチでやろう」と言うので
ギョーム亭が新装開店することに。愛妻のニックネームはマーサ、みていると旦那がやりたいことはやらせてあげたいらしく、
妊娠中だというのに客が大勢押しかけることになった。



大きなものは30cmぐらいになるものもおり、これは刺身にしてみた。なぜか圧倒的にメスが多く、
手のひらサイズに満たない個体にすら立派な真子が入っていた。
冬のマコガレイは美味というが、新鮮なことも加わって焼いてよし、煮てよし、揚げてよし、
食べては文句のつけようのない魚だ。







ともかくも、今年もみんなで楽しい釣りができそうで良かった良かった。
(おしまい)

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