秋夕の夜のキョンジ釣!

日付:10月2日(土)、3日(日)

場所:清平湖

参加者:国士無双、ヤリスギ、ナンデヤ(記)

釣行記:
 それはクイからの9月BMT戦の帰りのバスの中から始まった。秋夕の話題になり、

 スイル氏「家族サービスでチェジュ島に行きます。」
 セミプロ氏「久しぶりに日本です。」
 ナンデヤ「師匠と連荘でキョンジ釣りに行くよ。」
 スイル、セミ「ええ!!2日も?」

両氏の冷たい反応を浴び、暇人だなという言外の圧力を跳ね返し、新しく生まれ変わった清平駅に師匠、ヤリスギ両氏と共に大きな期待を抱き8時過ぎ降り立った。

新しいプラットフォームは長く複線高速化していくのか、昔の情緒豊かな駅が懐かしい。

京春線の坪内駅を越え、トンネルを抜けると霧が立ち込め天気を心配したが肌寒いもののミジョン姉が迎えに来てくれた車にやる気満々、いそいそと乗り込んだ。

金姉が「今日は6時からダムの放水が始まるので夕方までだめです。」という衝撃の一言から本当に長い一日がスタートした。

今は8時、夜6時まで何すりゃいいんだ!?

《午前の部》 9時〜12時30分
 しかし、ここはさすがのBMT戦士。キョンジが駄目ならライトタックルでバス釣りと銘々手漕ぎ船を繰り出し、バスを狙い始めた。


やりすぎ氏は暫く岸でうろうろしていたが一時間遅れでボートを出した。岸で釣りをして
いるかと思いきや泥石を浚って金を採取していたそうだ。(皆さんも副業でどうぞ!)


<なにやら怪しい笑みを浮かべるヤリスギ氏>

師匠の情報を元に、対岸から10m程のところを中心に、岸沿いを丹念にワーム、ラバーで攻めるも生体反応無し。(攻め道具がこれしか持ってこなかった。)場所を10mぐらいずつ上流に遡りながらアタックするも反応なく、ビールを飲みながら朝から橋げたの下(それも対岸から二番目の橋げた)で3人の男がじっと流れを凝視している姿を見て何をしているんじゃと思った。(ヤリスギ情報:ソガリを待ち伏せしているらしい)

<右から二つ目の橋げた付近にソガリ出没>

《お昼の部》 12時半〜2時
船を上がり飯と思ったら、師匠の知り合いのヤン氏(カンナムで不動産業を営むキョンジ名人)がバーベキュウをしていて其処に我々も参加させて戴いた。

<師匠のお隣がヤン名人>

<バーベキューに来たんだっけ?のナンデヤ???>

<ジャッキを利用した優れものの手製>
     バーベキュー装置(上下動をジャッキで行うのだ)

<焼肉の後、出てきた美味しいメギ鍋>

<酔っ払い眠りかけのナンデヤ>

川辺でよい天気と美味しい焼肉、旨いビールですっかり何しに来たのか忘れ、肉をほうばる。
ボートを漕いだ疲れと満腹感で横になったら3時ごろまで爆睡。

《午後の部》3時30分〜6時


起きると件の場所で師匠、ヤリスギ氏、ヤンさん他数名の見知らぬ人が宴会を続行中。
焼肉は既にないが、ソーセジ、テハグイ(蝦の塩焼き)、ジョギチョン(イシモチのジョン)とソジュで盛り上がっていた。(蠅も多数宴会に参加し場を盛り上げていた。)2人はヤン名人の後輩でやはりキョンジの名人らしい。

名人とは:60〜70cm級を仕留めた人を指し、且、ピン釣りで大物を釣った人
ピン釣り:サシを入れて投入するエサばら撒き袋に付いた紐に錘を付けたガイドを通し
      洗濯バサミの様なプラスチックのバネにキョンジのガイド用ゴムに嵌めするすると
      エサ袋の近くに投入し静かにサシを食わせた針を大物が入る川底に投入する
      釣法。魚が針を食ったら、合わせが即ちバネから外した形となる。 

ヤン名人が図解入りで長年のピン釣りノウハウを惜しみなく説明して下さった。(名人曰く、錘で底をこつこつ叩くだけで大物が逃げるし、小物が居る中層を避ける上でピン釣りは最適なキョンジの為の技法)
途中迄、話を聞き入っていたが再び酔っ払い始めたので、宴会を離脱しミジョン姉にキョンジ針の糸結びの技を伝授して頂いた。3種類(通常、旦那の名人技、金姉の特殊技法)を教わるも一種類に集中すべくミジョン姉方式を何回も練習するが全てミジョン姉からNGを食らう。
トホホ!本当に難しい!!

<ピン釣りの道具とヤリスギ氏の詳細図解>
  ⇒興味有る方は拡大して読んで下さい

《夜の部》6時〜8時30分
ダムから放送が流れる。やっと放流。なんで昼にやらんのじゃ!!
(教訓:ダムの関係者にSJC釣り倶楽部から挨拶とお土産を渡すべし)
暗いのでライトの有る船にした方が良いとのヤンさんの薦めで一艘の船に3人が乗る事にした。ライトといってもU字管2個付いた家庭用のトイレに使う明かり一個だが助かる。


艫に3人並び右と左からサシ袋を投入し左右の人が先程のPIN釣りを行い30分毎交代、
大物を釣った人が釣行記を書くという条件を決めスタートした。
ナンデヤは真ん中からスタート。開始そうそう、ヤリスギ氏が中型カンジュンチをゲット。続いて



師匠にも大型のカンジュンチが来る。30分で右舷に移るもナンデヤには小物のカンジュンチのみ。
左舷に移動し暫くたつとゆっくりとした当たりが有り近くに引き寄せようと巻くと強い引き返しで糸が出る。4〜5回くらい繰り返し引き寄せると魚体が浮かび上がってきた。
大きい!師匠から注意して引けと檄が飛んだ矢先、強い引きが有り糸が切られて逃がす。
アイゴ-!ヤリスギ氏は自分が9月19日に逃がしたやつだと言うが魚に聞く暇は無かった。
左舷は右手が使いやすいのでもう一度トライしようとミジョンさんからNGばかり食らった付け方で針を結びなおすと暗い中で不思議と一回で旨く巻け、同じ場所から再投入。
だが、当たりがこない、早くしないと交代で同じ場所は1時間後だと思ったら、先程よりさらに強い食いが来た。今度は同じ失敗をするかと呼吸を整え、秋夕の丸い月を見ながら相手に逆らわず、引いたら糸を出し、近づいたら釣竿を立てずじわじわと引いた。
(偉そうに書いているが横にいた師匠が全て指示してくれた事)
6〜7回やり取りしてようやく魚体が上がった。デカ!。
師匠がたも網を持ち、さらに細かいアドバイスをもらいながらゆっくり手繰り寄せるとようやくたも網の中に納まった。バンザイ!!
船の中で魚が暴れ、バッテリ−にぶつかり明かりが弱まっていく中、師匠の助けで針を抜く。
大きさを測ると58cmのヌチだった。ヤッタ!!疲れた!!寒い!!


この後は今回の格闘で暗くなってしまった船と寒さで皆の戦意が萎み投了した。
注釈:件のヤン名人は我々が船を出す前にさっさと車に乗って家に帰ってしまった。
     大丈夫かいな!あんなにソジュを飲んでて?しかし何しに来たんだろ?

《温泉宿の部》9時〜12時
温泉宿に着き、手続きしていると我々の装備を見ていたオヤジ(ホテルのオーナ?)が俺もバス釣りをここのダムの湖でしていると話しかけてきた。
そのまま、ラーメンを食いに食堂に入っている間も話しかけて来て、ダムの下の川にはバスは居ない、俺の船なら2人乗せて案内出来るだの話していた。こちらは疲れていたので、まずは体を温めるべく風呂に入りに部屋に引き上げた。
皆で、地下一階の温泉で寛ぎ飲みものを買いに一階に行くと件のオヤジが再度話しかけ、俺のビデオを見せてやるから来いとオヤジの知り合いらしい友達と2人が誘う。
ホテルのペントハウスにオヤジが宿全体を管理している部屋が有り、そこにバス道具一式が有った。トーナメントプロらしく釣った写真とかアンドン湖の様子を収めたビデオを見せてくれた。
冬のアンドン湖ではジギングでバスの頭を小突いて釣ったりしている話をしてくれた。
風呂上りで疲れていたし、カメラも何も無くオヤジの写真は無いが、HCO3の温泉を昔ここで堀り上げ、成功して今は遊びまくっている洒落たバスオヤジだった。
注釈:風呂上りでさすがに誰もカメラも持っておらずバスオヤジの写真が有りませんが有っても
     しょうがないです。

なんだか判らないが、結局朝から夜更けまで、釣りの関係者ばかりが集う充実した一日だった。肝心のキョンジ釣りは僅か2時間程度だったが濃密な一日だった。

次の日も結局、放流が遅いので朝飯を川べりで頂いて、秋夕の為、美しく着飾ったミジョン姉と記念撮影をして11時の列車で帰宅した。というより件の酒豪ヤン名人が俺の車で帰れとわざわざ師匠に電話をしてきたので一同まずいと考え、いそいそ引き上げたのである。



《まとめの部》
キョンジ釣りの面白さは釣り竿の長さに匹敵する魚をゲット出来る事です。ちなみにナンデヤは66cm、師匠は68〜71cm(多分ヤンさんも自分の釣り竿以上を釣った条件が名人と考えてるのでは)。
師匠ともども竿以上の獲物をゲットしたいと考えた次第です。
今回の大物はノウハウを語ってくれたヤン名人、糸の付け方を伝授してくれたミジョンさん、9月19日の魚?を引き寄せたヤリスギ氏、たどたどしいナンデヤに的確にアドバイスして頂いた師匠、皆々様の御陰です。有難うございました。

(おしまい)

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