30年ぶりのブラックバス

日時: 2009年5月23日

場所: 西海、デホ

参加者: 国士無双、セミプロ、ナンデヤ、マイウー、TOCHAN,おおすぎ、ウォンバット(文責)

レポート: 淡水班の例会、デホのブラックバスに、いつも海水に漬かってばかりのウォンバットが参加してきました。
実は、WBは中学、高校時代、(昭和41〜47年)一時ずっとバス釣りに凝っていた時期があるのです
が、いつしか海の方に興味が傾いてしまい、その後はほとんどの釣りが潮水になって現在に至っています。

韓国の淡水にはソガリ、コウライハスといった韓国固有の魚種がいますが、ブラックバスは比較的新しく1978年、
時の政府によって食用にすることを目的に輸入された、と聞いています。 (韓国の友人のバスプロより)
ただ、近年はゲームフィッシングとしての需要が大きくなるのと反対に、韓国の人もバスは食べないみたいですね。
漁師の網にかかってもみんな家畜の飼料だって聞きました。


この辺ちょっと不思議で、日本では馬鹿にするニゴイやヤマベなんか、韓国ではとっても美味しく食べるのに。
自分としては これらの魚よりブラックのほうがよほど美味しい、と思います。 魚の価値は処によって変わるもんだ、
とつくづく思います。

当日はいつもの東部二村洞のセブンイレブン前をAM5:00に出発、約2時間でデホへ到着、デホは海水と堤防ひとつで
仕切られた淡水で、塩分も多少あるようです。 マイクロバスを降りて、各自のフローターを準備してゆきます。


実は今回、私にとって初めてのフローターフィッシング。 この釣り、なんか浮き袋ひとつで知らないダム湖や池に浮かぶのを
見て、「よく怖くないなぁ?」と思っていたんですが、今回自分がやることになるとは思いませんでした。 ソウル釣りクラブの
バスフィッシングは今、このフローターが全盛! 場所の特性をつかめばバスボートなんかよりよほど効率的、とはセミプロ
氏の発言ですが、とにかく生まれて初めてナンデヤ氏にお借りした馬鹿デカい浮き袋に空気を入れてゆきます。
私以外は皆さん慣れたもので、(おおすぎさんだけは岡ッパリ)皆さん黙々とインフレートしたフローターを担ぎ、ウェーダー
と救命胴衣に身を固めて土手を降りてゆきます。


私もおっかなびっくり、フローターを水面に浮かべ、フィンを駆って
水面に漕ぎ出しました。  河童に足引っ張られると嫌だなぁ・・・・・


初めてのフローターの上は・・・ 意外と快適! 安定性もよく、はじめは方向性を保って進むのがちょっと面倒ですが、
慣れると、風さえなければ結構きちんと進みます。 またデホは水面上ではほとんどストラクチャー(障害物)が見えず、
どこがポイントかよくわかりませんが、皆さん見ているとすいすいと漕ぎ出しながら、周りの水面をスピナーベイトやクランクベイト
で積極的に叩いています。


私も初めてで、勘所がわからない為、唯一のストラクチャーらしき魚網の周りをまずスピナベで探ってゆくことにしました。
やたらと藻の多いのは水深1メートルくらいまでで、ちょっと沖に出ると少し藻が切れてきます。 30分くらい漕ぎ出したところ
で、探っていた竿がグンッと撓って、結構な魚が掛かりました。 バスは水面で暴れるし、ストラクチャーを気にするようなポイント
ではないので、がんがん暴れさせてから取り込みました。  やった〜! 初めてあがったバスは45センチ、1.1キロ。 
なんとこれが本日の大物賞になったのですから、ビギナーズラックも相当のものです。  思わず、雨具の下に着込んだ
ナオミTシャツに頬擦りしちゃいました・・・・・ 


私より沖を行く、ナンデヤさん、マイウーさんは遠くから見ていると好調に釣り上げているみたいです。 特にマイウーさんは
何回かこられてポイントも熟知しているみたいで、一箇所に陣取ってテンポよく掛けています。 こっちは盲目打ちのため
どうしても藻が避けられず、効率の悪いことおびただしい! 


さらに本日の私のインストラクター、セミプロ氏はさすがにスゴイ! 私よりも岸よりで釣っていたのが、いつの間にか沖目に変わって
いて、よく見るとなんと一投一匹の入れ食いになっています。 「もう10か20釣っちゃいました」とのたまうので、さすがセミプロ
の名前は伊達じゃないなぁ、と感心! こっちは最初の大型以降は小型のバスのみで やっと5匹。 本日の腕の差を感じます。


TOCHANさんは、お一人で葦の近くに陣取って黙々と釣られています。 皆さん、私以外は過去の経験で、得意のポイントが
あるんでしょう。 まあ本日がはじめてのこちらとしては、あっちこっちをほっつき歩いてポイントを探さざるを得ません。
一瞬、池で迷ったアヒルの姿を想像しました・・・・
   

12時の検量(淡水班は毎回、BMTという私的なバスマスタートーナメントを行っています)で出されたバスは、あまり大型は
いませんでしたが、皆さん好調で結構な数がそろいました。 BMTはそのうちの5本の総重量で順位を計るそうで、本日は
セミプロさんとマイウーさんが接戦! 僅差でセミプロさんの3連勝が決定しました。



私は小バス2匹はリリースしちゃったので、検量に出したのは3本だけだったのですが、最初の1本が幸いして、初出場で
なんと6人中3位を頂戴いたしました。 いやぁ、楽しかった! 初めてのバス釣り、思い出に残るものになりました。



淡水班はこの後、デホのレストランで昼食、宴会というのが決まりなんだそうで、
行きつけのメウンタン屋に直行します。
ここが美味しい! ソウル市内でもちょっとないのでは、と思える小粋な突き出し、刺身、
メウンタンが出てきます。


土曜日の昼下がり、という開放感が伴って、皆さん豪快にソジュ、メクチュが空きます。 国士さんはここのママさんとは
お友達なんだとか・・・・ どこに行っても御大、中年増、といったところには顔が利きます。 何つりに来てるんだか・・・・ (失礼!)


フローターの疲れと飲みすぎで、私とマイウーさんは午後のつりはパス、バスの中で昼寝を決め込みます。 他の方たちは
更なる出会いを求めて勇躍、浮き袋上の人に・・・・・(なんか締らないかな??)
釣りを終わっての午睡っていいもんですね。  少し季節は違うけど、「鯊釣りや 水村山郭酒旗の風」という漢詩を思い出しました。


おおすぎさんは、堤防の反対側に出て、お一人で海釣り。 得意の海釣りをやりたい気持ち、私にもよくわかります。
小型のウロク(ソイ)が何匹か掛かった、とのことでした。


韓国はまだ日も高い午後7時、皆さんが帰ってきました。 夕間詰めもよく釣れたけど、中小型が多かったみたいです。
大型がトップに出てくる最盛期は、もう少し先なのかも知れません。 
でも私には、韓国の釣りの領域を広げられた、すばらしい一日になりました。 サポートいただいたセミプロさん、ナンデヤ
さん、他の皆さん、ありがとうございました。

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