Bass Master Tournament Classic


日時:2008年11月16日
場所:全羅北道 ソヤンチョン
参戦者:セミプロ、すいる、Ban-Q、tochan、マイウー、ブン屋(文責)


クラシック優勝はやはりこの人 セミプロ氏、 トーナメント総合優勝とダブル受賞

やはり、というべきか。バスフィッシングの最後を飾るクラシックの優勝者はセミプロ氏だった。
16日午後3時。競技終了後の計測タイム。
トリであるセミプロ氏のスカリには良型のバスがひしめき、激しい跳ね音をたてていた。

「遊びで釣るときは好きなルアーを投げたり、好きな釣りをするけど、こういうときは釣り方を変えるよね。
ほら、この人に負けるとうるさいからさ」 

帰路のバスの車中、セミプロ氏は好敵手のすいる氏を前に、こう語った。
なぜこの人はこうも強いのか。その答えが、この一言に込められている気がする。

そう。「遊び」ではないのだ。

「久々の釣り」というからどれだけ久しぶりなのかと思ったら、「先週、先々週と釣りに行けなかった」だけ。
この一言に一同は唖然。釣りにかける気合が違う。培った技術と経験をフル動員して、勝つための釣りをイメージし、
実践したということなのだろう。1キロオーバーも含む大物は「スピナベの高速リトリーブ」で仕留めたとか。

2位はすいる氏。

「俺は家族と栗拾いにいったりとか、そうしょっちゅう釣りはできないからさ。
この人(セミプロ氏)みたいに大物ばかり狙うより数釣りも楽しまないと」とは本人の弁。
 この日は常吉リグで多くの釣果を挙げたという。
「クランクで立て続けに三本釣ったけど、これは俺の釣りじゃないと思って」ワームに変更。
葦打ちする姿を遠くから見かけたが、手際のよさは職人芸。美学を感じる釣りだ。

3位はBan‐Q氏。
Ban‐Q氏は入水直前、「パンッ」という音とともにフローターの縫い目が大きく裂けるアクシデントに直面。
「これじゃBan‐Qじゃなくパンクだ」というベタな突っ込みを浴びせられる一幕もあった。

競技中も水上でのパンク回避に神経を使わざるを得ず、ポイント選びにも制約があったはずだが、
終了間際の入水地点の近くで立て続けに2本を上げ、3位に食い込んだ。

Ban-Q氏の弁
08年 バス最終釣行となった(の予定)BMTクラシック

クラシックを振り返って・・・
●反省点・・
1)水温が低いと思って、エアーを入れすぎた・・・
 「バンッ」という音とともに表地が破れ、チューブがボコッ・・・メタボ腹丸出し
 ⇒最後まで心配で遠くに出れなかった。
2)同じところで粘りすぎた・・・
  「バシャ」ってはねたのが見えたので、近くで粘りすぎた
 ⇒広い範囲を探ることができず、数がでなかった

●釣果
 開始30分くらいに一本来たので、そこで粘りすぎた。
 移動してからもポイントとルアーの選択があわず、ノーバイト
 終了間際まで一本だけだったが、帰着ポイントのわずか50M手前で、ヤケクソで投げた
 スコーンに来た!!続けて2本。
 結果これが効いて3位入賞。
 ほんとは同重量、ジャンケンで負けてブン屋さんが3位だったんだが、BMTポイントが
 足りなく参加資格が無い、自由参加枠だったことが分かり繰上げ3位。

●一年を振り返って
 今年は海は、あまり調子よくなかったが、いろんな釣りに挑戦でき、それなりに
 充実した一年だったと思う。
 一番の思い出は、やはり生まれて初めての鮎釣り。
 タックルから仕掛けまで初めて見るものばかり、大変勉強になりました。
 BMTは参加した大会はそれなりに釣果が上げられた。
 50近いサイズもあげたんだか、もう少したりなかったようだ・・グヤジ〜〜。
 海、淡水共に 良き釣り仲間に感謝の一年でした。

4位はTochan氏。でかいのが混ざらず残念。もっとも、釣行記書くよりいいかも?



この日は振るわなかったマイウー氏。風邪による体調不良が響いた? 
一日中冷たい水上にいたことで、風邪をこじらせませんように。
マイウー氏の弁;
まずはスピニングに常吉をセッティングしました。
もう1本のスピニングにはノーシンカーで4インチグラブをつけました。
いずれも入水ポイントの近くの中央あたりのアシ際を攻めました。
アシ際に落としてしばらく待ち。誘いも極々軽く。
最初のバイトは11時頃?ノーシンカーの4インチグラブ(ゲイリー・黒)でした。
無事ランディングできたのですがサイズは…(順位を見れば分かります)。
その後、常吉はワームをとっかえひっかえし、何度かアタリはあったがのりません。スピナベで広範囲に探ったり、
ラバジでアシ際をタイトに打ち込んだりもしましたが全く反応無しでした。
午後になってノーシンカーのイモグラブ(ゲイリー・黒)をアシの中に投げ込んだところ、リアクションでバイトあり。
アシの中から引き摺り出すと、これがまたかわいいサイズでがっかり。
1時過ぎにはトイレが我慢の限界に近づき入水ポイント目指して必死に漕いだ漕いだ。
逆風でなかなか進まず、岸に上がって用を足したのは2時過ぎで、そのまま水には戻らずに終了。
今回もビリ争い本命でしたが、1年間楽しく釣ができて皆様に感謝してます。
とくに、毎回幹事役をして、我侭な連中をまとめてくださったセミプロさんにはホントに頭が下がります。
来年も事故無く楽しく釣ができたらと思います。

ブン屋は番外。クラシックの参加資格がないにもかかわらず、あつかましく参加していた。

2匹にとどまるも、1匹がそれなりの型だったので重量はBan‐Qさんと同じで裏3位(と釣行記)の栄誉に与った。
二匹ともスピナベ。葦際を狙って投げては巻くの繰り返しで、「釣った」というより、「釣れた」というのが正直なところ。
スカリを忘れ、三菱自動車からもらった袋で代用。意外に使える!




所陽川は6月のBMT第4戦で陸っぱりで初出場して以来、2回目。
青々としていた芝や葦は茶色く枯れ、水量も減った。物寂しい初冬の光景。
編集すいる注)参戦者のロッド群。なんとこれをフローターに搭載・・多い人は5本ですねえ・・

競技開始時の水温は12度まで下がった。
ただ幸い外気は小春日和の温かさで、分厚いジャケットは不要だった。
のんびりと水に浮かんでいると、幸福感がじわりとこみ上げる。今年はこの日がフローターでの釣り納め。
ブン屋の「釣り元年」は釣果こそ伴わなかったが、生涯の愉しみをみつけただけで大収穫だ。


クラシック順位(敬称略、カッコ内は重量)
1 セミプロ(3.27)
2 すいる(1.99)
3 Ban‐Q(0.86)
4 tochan(0.65)
5 マイウー(0.47)

2008年トーナメント総合優勝は、こちらもセミプロ氏。僅差で国士無双氏を上回った。
3位はすいる氏。トップスリーの顔ぶれはさもありなんという印象。釣りはやはり経験と科学だ。

トーナメント2008順位(同、カッコ内はポイント)
1 セミプロ(40)
2 国士無双(38)
3 すいる(32)
4 tochan(30)
5 マイウー(25)
6 ヌマタク(22)
7 Ban‐Q(22)
8 ナンデヤ(20)
9 ユンケル(20)
10 もぐり(17.5)
11 ソンオ(14.4)
12 ブン屋(13)
13 トム(9)


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