The Remains of the Summer (夏の名残り)・・・・BMT第7戦 タプジョン湖



日時:2008年9月6日 8時ー19時
参加者:tochan、ナンデヤ、マイウー、セミプロ、国士無双(記)
一寸古いけどカズオイシグロの“日の名残り The remains of the day”、 アンソニーホプキンスとエマトンプソン、
渋くて良かったね。 

で、今回のタイトルは感傷的にこうなりました。
私の韓国最後の夏、・・・空は既に秋、夕焼けが美しいこの頃。

出撃2日前我がAPTから議事堂を望む
4時二村洞APT発、セミプロ幹事は、この道を2時間前に通ったばかり、とかで、全員搭乗後は即ダウン。 
間近になって所用で何名かが参加不能になったもののバス後部座席は5人分の重装備で一杯。 
曇りから小雨に変わる西論山ICを降りてから運ちゃんがGPSで走るものだから、近道でなくタプジョンの
ダムサイト側を通る。時間はロスしたが見たことのない湖水部分、鮒釣小屋、藻の密集地域、など興味津々。 
昔は○○○の配達もあったという韓国の浮小屋での釣、ついに一度も行ったことなしで終わりか。
(ヘラとはポイントが違うマブナ用なので足が向かなかった)

今回のタプジョン、セミプロと相談の上貯水率77%ということから、最新の情報はないものの39%だった7月
に続きまた来ることにした。 (デホは型も良いし数も出るがこの時期のポイントは狭くて2-3人しか入れず、
かつ場所に詳しいセミプロや国士無双が有利、なので。)
タットリタン食堂側には予想通り夜釣明けのマブナ師が5-6名、みなフラシを降ろしている。
彼らから少し離れてフローター入水の余裕なくはないが、無用なトラブルは避けようと近くの流れ込みへ移動。
橋直ぐ上流で河原までバスが入れたので早速準備に。 運ちゃんの手伝いも手馴れてきた。
そのうち彼も始めるんじゃないかなんて。 

結局8時近くになってしまい、川流れ込み浅場から小雨の中を二日酔いのはずのセミプロが一番の入水、
国士無双、ナンデヤ、マイウー,tochanと続く。 



水色透明流れ少々25度。セミプロは早くも右岸大樹の陰をしつこく狙っている。 
私は対岸葦原側へバイブレーションを。 小バスが直ぐ来る筈が何のさわりもない、
と思ったらグリ(ハス)が。 ミノーに換えても同じ。 
橋の下から“1投目で来たあ”とマイウーの声、水飛沫が見える。続いてあーバレたっと。
浅場に居るんだ、と思いつつも狙うは大型、とWスイッシャーに替えて岸沿い、シャローの藻際を攻めるが
出てこない。 しばらくして小バス1本、20分ほどして30cm一寸をバラシと渋い。 
ミノー、スピナベでも来ず、たまにシャローでくればグリ(日本名ハス)。

7月減水時に見たとおりこの辺は底の起伏が複雑なので水通しのよさそうな処をあちこちしつこく狙っていく
うちに意外と時間を食ってしまい、狙い目の7月に魚影の濃かった中華ポイント先の藻場までは約束の11時半
までに往復できそうもなくなってしまった。 ところどころ水色が良くない。水温は28度まで上がっている。 
Turnoverかもしれない で、仕方なく周囲をスピナベで執拗に打ちつつ戻り、川の流心を今度は深めの
クランク引いて1本、これでやっとリミットキープも皆30cm以下。 
入水場所近くには泡が浮いてターンオーバーとはっきり。 
9時過ぎに雨が上がった午前の釣果は

tochanはワームでまあまあの型を2本、
そしてまたまた41gと最小記録更新。 良くこんなのがハリかかりするね。
でこれがあとでものを言うことに。 マイウーもまあまあサイズを1本。
セミ、国士は型が落ちる。

結局40cmクラスが出れば誰もが軽く勝利できるような貧果。
(貧果=デホで感覚麻痺しちゃってるから)午後に期待期待。

セミプロ 360,410,560,420,280=2030g
tochan 610,720,41=1371g
国士無双 260,310,310,440,210=1530g
マイウー 650g
ナンデヤ 0

フローターを簡単にたたむかエア抜き程度でバスに積みタットリタン食堂へ。 
夏の休暇シーズンも終わり、客は我等だけ、で調理場となりの蚊帳掛小屋へ入りなさいと。 
電話で予約すれば1時間も待たずに出来るんだからと名刺を貰うが今年はもう来ないよね。 
で、名刺は私の記念品に。
 
ビールのつまみも混雑時のような乾き物でなくおかず色々、タットリタンは20分で出てきた。 
辛味を抑えてもらったがそれでもちょうどいいか。 
酒盛りの話題はマイウーさん、朝1番のバラシのあと、また好い型を掛けたそうだがばれた、
フックを見たら返しがなくなってたと。ただでさえバレ易いスピナベなんだからね。 
そして初めてしたサイトフィッシング(見釣り)、流込みではそこそこの型物が見えたが
何しても食ってこなかったと。 
道理でなかなか沖に出て来なかった訳だ。 セミプロも同様、何してもダメだったと。
そして珍しく釣以外の話も少々、酒場の武勇談、戦陣訓の類だったかな。

給仕の純朴な中国人のアジュマに一寸ソジュを向けたら、中国の酒は40度、ソジュは薄くて飲めないのよ、
と言ったのかどうか1杯でかわされた。 山東省出身で、8ヶ月前に新婚のご主人(中国人)は近所の
鰻料理屋勤務の由。こういうパターンもあるんだね、朝鮮族でない人。 
若いから在韓5年の私より韓国語は当然上手。 来年皆さん彼女に優しくしてやってね。

ビール12本ソジュ2本で出来上がったわれらは目の前の水が透明でブルーギルが見えるのに気付き、
ヨシ雷魚いるはずだ、と爆酔のセミプロとナンデヤを置いてカエル合戦に。



結局不発、で16時近くなり慌ててフローター搭乗。 沖の藻際での40cm一発逆転を狙う。
沖まで結構ある。 途中の長い藻際、スピナベで決め打つ。 
水も良くない、やっと一つ来たが足元でバラシ。 
午後4時過ぎの陽射しはジリジリとまだ夏だゾと真正面から顔肌を心地よく刺す。

後ろを振り返るとtochan、マイウーの姿。 爆酔組はまだ見えない。 
密集した藻をかき分けるように細い水路を更にスピナベで行くがまったく気配なし、
アキラメかけた頃に一発足元で来たが、余りにも近くて直ぐにクビ振られてバイバイ。 
狙い目の深場を控えた沖の藻際へやっと出てきたら水色もっと悪い。臭いしスカムが浮いてる。 
ああ1発勝負はダメか。 でも一応狙った藻際200m位はやってみる。が、グリの触りがあっただけ。
で、早くも夕陽が斜めに鮮やか、あと20分で日没、19時上がり、に元来た路を戻りながら写真タイムを
見計らいつつダメもとでスピナベを。 
と、1本来ました30cmあるかないか小さいが午前の入れ替えは出来るかな。
(この型でもジャンプさせぬよう必死に竿でかわすこのわびしさ)

tochanに遭遇、もう戻った方が、と話した直後に藻際で良型をかけた。ワームだそう。 
このあともう1本同じサイズ取り込んだが、フラシから逃げられたと。 
もう陽が山陰に沈んでもtochan頑張ってる。 
7時前に藻を輝かせて落ちる太陽。 
真正面に眺めつつ漕ぎ帰る私の背中にこれで夏は終りね、と誰かの声が・・。

ナンデヤは出発が遅れて沖には出られず近場だけでノーフィッシュ。 
セミプロは午前の釣果を過信したか睡眠不足が効いたか午後出走せず。 
で午後は私1本(420g、入れ替え)、tochan2本(680g、追加)の結果は
tochan!! 追加と午前の小型記録41gが効いて21g差でセミプロを抜き初優勝!!

セミプロ 360,410,560,420,280=2030
tochan 610,720,41,600,80=2051
国士無双 260,310,310,440,420=1740
マイウー 650
ナンデヤ  0

さあ、これからは秋の釣、そしてシーズンオフに入ったら長いこと読みかけのままだったカズオイシグロの近作
“Never Let Me Go”をやっつけることにしよう。もう釣行記を書くこともないだろうし・・

PS:写真は5枚tochanから借用、他は小生です。
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